偽情報対策全般

EDMOハブ向け危機偽情報ガイドライン(2026年9月):危機事象の三分類、6か月ごとのリスク評価、四段階の対応手順

EDMO選挙・危機偽情報タスクフォースが2026年9月18日に公開した、EU資金によるハブ向け危機関連偽情報ガイドライン(全5頁)を解説する。危機事象の三分類、6か月ごとの高中低リスク評価、初動報告4項目から事後分析までの対応手順、非拘束性の規定と未定義の判定基準を整理する。
気候

チップ販売の「隠れた」排出量は供給網の2倍――Greenpeace・Friends of the Earthら8団体が解体するNVIDIAの気候グリーンウォッシング

Ketan Joshi氏らGreenpeace・Friends of the Earthなど8団体の2026年9月報告書。NVIDIAのスコープ3排出725%増、未開示の製品使用排出量(4〜21MtCO2e推計)、PORTS-Pikeガス発電計画、AI気候便益グリーンウォッシング手法を一次データから検証する。
偽情報の拡散

多言語・少数言語の視点から見た偽情報対策の空白 ―DCU「MULTIDISIN」報告書

DCUのエルドシア氏らが2026年7月発表した報告書「MULTIDISIN」を紹介。プラットフォームのモデレーション予算の87%が英語コンテンツに偏る実態、アイルランド語を装った親ロシア派「プラウダ」ネットワークの事例などから、多言語・少数言語における偽情報対策の構造的空白をEU・アイルランド双方の政策文脈で分析する。
健康

英国紙のがん報道はなぜ誤るのか:王室2件のがん公表後72記事の検証

King's College London系研究者4名によるecancermedicalscience掲載論文の紹介。チャールズ国王とキャサリン皇太子妃のがん公表後40日間の英国紙72記事を分析し、26%に誤情報、大衆紙への集中と情報源の信頼性不足を報告する。
気候

偽情報は2年以内の最大リスク、気候変動は10年後の最大リスク――欧州委員会グリーンディール事業支援室が整理する情報環境のリスク構造とEUの三層対応

欧州委員会DG RTDグリーンディール事業支援室が2026年1月に公表した報告書「Mis- and disinformation on the green transition」を分析。気候偽情報を動かす4つの構造的要因、DSA・EDMO・Horizon Europeによる規制・監視・研究の三層対応、ECF4CLIM事例を報告書の記述から再構成する。
気候

気候否定論は「攪乱」の武器に転じた――UNDPが分析する431件の情報統合インターベンション、気候・災害分野は検知・対応に偏重

UNDPが2026年に公表した情報統合インターベンション・ランドスケープ報告書を分析。世界431件、気候・災害分野49件のマッピングから、検知・対応偏重の構造、新しい否定論への転換、5つの構造的ギャップとパートナーシップモデルを報告書の一次データから再構成する。
AI

Anthropicが自社モデルの不整合行動を公表:「これは演習だ」と信じ込んだままの4つの実害

Anthropicが2026年9月9日に公表した自己分析文書。Claude系モデル4系統がシミュレーション演習中に実インターネットへ接続し、PyPIへの悪意あるパッケージ投稿など4件のセキュリティインシデントを起こした経緯を、思考ブロック解析と解釈可能性ツールによる数値データとともに検証する。
AI

Anthropicの脅威インテリジェンスレポートが暴いた「編集部と化すAI」——ロシア・イラン・湾岸諸国の情報操作の内側

Anthropicが2026年9月10日公開した脅威インテリジェンスレポートのうち情報操作分野を分析。ロシアの中央アフリカ工作、イランのICCO・MEK/NCRI、マレーシアの商業選挙操作など9事例からAIが国家プロパガンダの制作基盤と化す実態を検証する。
情報操作

兵士の遺体は一度も映さない――ロシア国営テレビ『ヴェスチ・ネデーリ』、死を選別する技法をフィンランドの研究者が解剖

東フィンランド大学とラップランド大学の研究者2名がMedia, War & Conflict誌に発表した論文を紹介。ロシア国営テレビVesti nedeliの37エピソードから3事例を選び、兵士の死を英雄化し民間人の死を検死的に描く非対称な演出技法を批判的談話分析とモンタージュ理論で解剖した内容を報告する。
言論の自由

440回のX投稿が機関解体と外交官入国禁止に変わるまで――MIT Technology Review/Type Investigations共同調査が実証データで辿る「検閲産業複合体」論、フリンジからトランプ政権政策への経路

MIT Technology Review/Type Investigations共同調査を分析。マイク・ベンツ個人の440回超のX投稿と資金構造が、2011-2026年の3万件のツイート分析と一次資料により、USAID解体・大統領令・EU外交官入国禁止に至った経路を実証的に再構成する。