ロシア

偽情報対策全般

偽情報に最も強いはずの人々が検証しない――ADMO 2.0/Gong報告書にみるクロアチア市民のメディアリテラシー

クロアチアの市民社会組織Gongが、EDMOの地域ハブADMO 2.0の第5報告書として2026年8月に公表した調査を紹介する。調査票148人、教員18人と専門家25人の討議を用い、高学歴層ほど真偽を確認しない傾向、自己評価と偽情報を共有した経験との乖離、対人媒介型偽情報を分析した。
ファクトチェック

セウタ危機が押し上げた移民偽情報22%:EDMO月報第3号が示す「二層モデル」と帰属の限界

EDMOファクトチェック・ネットワーク月報第3号の分析。2026年8月にEU・ノルウェーの25組織が出した1,219本の検証記事のうち、移民関連が過去最高の22%に達した。セウタ危機の二層モデル、ドイツ州選挙を狙うStorm-1516とMatryoshka、ジョージアの434件のAIアカウント網を扱う。
AI

プロンプトから自律へ:Google GTIGが報告する2026年第2四半期の敵対的AI悪用

Google Threat Intelligence Groupが2026年9月8日に公表した「GTIG AI Threat Tracker」を紹介。第2四半期の観測をもとに、AIコーディング支援ツールを狙う供給網攻撃、6時間で完了したエージェント型の認証情報収集、蒸留攻撃、国家系アクター7組織のAI利用、情報工作の現状、AIアカウントの闇市場を整理する。
気候

気候偽情報は「ガバナンス問題」である──NewClimate Instituteら6団体、EUの規制日程に要求を対応づけた政策担当者向け入門書

NewClimate InstituteやCAN、CAADなど6団体が2026年9月に公表した、EUの政策担当者向け気候偽情報入門書を紹介。4類型の拡散主体と7つの戦術、三層の対応モデルを整理し、DSAガイドラインやAVMSD改正への要求と、その表現の自由上の論点を分析する。
情報操作

国連CTED報告書:テロリスト・プロパガンダは「メッセージ」から「作戦インフラ」へ

国連安保理テロ対策委員会執行事務局(CTED)の2026年9月トレンド報告書を解説。生成AIによる量産と翻訳、ゲーム空間、ゴアとニヒリズムの収斂、若年層の標的化、JNIM・アル・シャバーブ・ISIL-K・TTPの配信構造を比較し、プロパガンダを資金と作戦を支えるインフラと捉える枠組みを検討する。
情報操作

RSF「プロパガンダ・モニター:中国」――「党を姓とする」メディアから、出所の見えない世界的流通網へ

国境なき記者団(RSF)が2026年9月に公表した112ページの報告書『プロパガンダ・モニター:中国』を解説。記者120人の投獄、DeepSeekの検閲、ミャンマーへの検閲技術輸出、対外戦略の5段階モデル、比・台・南アなど5地域の事例、英Ofcomによる免許剥奪までを分析する。
気候

チップ販売の「隠れた」排出量は供給網の2倍――Greenpeace・Friends of the Earthら8団体が解体するNVIDIAの気候グリーンウォッシング

Ketan Joshi氏らGreenpeace・Friends of the Earthなど8団体の2026年9月報告書。NVIDIAのスコープ3排出725%増、未開示の製品使用排出量(4〜21MtCO2e推計)、PORTS-Pikeガス発電計画、AI気候便益グリーンウォッシング手法を一次データから検証する。
偽情報の拡散

多言語・少数言語の視点から見た偽情報対策の空白 ―DCU「MULTIDISIN」報告書

DCUのエルドシア氏らが2026年7月発表した報告書「MULTIDISIN」を紹介。プラットフォームのモデレーション予算の87%が英語コンテンツに偏る実態、アイルランド語を装った親ロシア派「プラウダ」ネットワークの事例などから、多言語・少数言語における偽情報対策の構造的空白をEU・アイルランド双方の政策文脈で分析する。
AI

Anthropicの脅威インテリジェンスレポートが暴いた「編集部と化すAI」——ロシア・イラン・湾岸諸国の情報操作の内側

Anthropicが2026年9月10日公開した脅威インテリジェンスレポートのうち情報操作分野を分析。ロシアの中央アフリカ工作、イランのICCO・MEK/NCRI、マレーシアの商業選挙操作など9事例からAIが国家プロパガンダの制作基盤と化す実態を検証する。
情報操作

兵士の遺体は一度も映さない――ロシア国営テレビ『ヴェスチ・ネデーリ』、死を選別する技法をフィンランドの研究者が解剖

東フィンランド大学とラップランド大学の研究者2名がMedia, War & Conflict誌に発表した論文を紹介。ロシア国営テレビVesti nedeliの37エピソードから3事例を選び、兵士の死を英雄化し民間人の死を検死的に描く非対称な演出技法を批判的談話分析とモンタージュ理論で解剖した内容を報告する。