ISD

民主主義

偽情報の73%は政治工作ではなく金銭目的だった——Meta内部データで解剖した2020年米国選挙の49不正ネットワーク

スタンフォード大学ほかとMetaの共同研究がNature Human Behaviourに掲載。2020年米国選挙でMetaが削除した49の不正ネットワークを分析し、73%(36件)が政治工作ではなく広告収益目的のスキャムと判明。FB3,700万人に到達し、拡散の主体は一般ユーザーのリシェアだった。
プラットフォーム

ドイツの有害コンテンツ産業をマネーで解剖する——GDIが示す偽情報の収益構造

Global Disinformation Indexが2026年4月公開。ドイツ語圏のウェブサイト23件・Telegram29チャンネル・Xプロフィール29件を分析し、有害コンテンツの収益化構造を解剖。月最大€15,000の収益推計と地政学的危機への収益スパイク、DSAが触れない資金フローの盲点を示す。
情報操作

スロバキアの情報ロンダリング――ロシア制裁コンテンツが75アセットを経由してスロバキア語圏に流通する構造

Alliance4Europeが2026年3月公表。スロバキアにおけるロシア影響工作の情報ロンダリング網を75アセット・Telegram45,000件追跡で実証。制裁不執行の構造、TASS→InfoVojnaの3段階パイプライン、Stormwall社のインフラ関与を詳述する。
ヘイトスピーチ

ジェンダー化された暴力の言語:ヨルダンのInstagramで公人・インフルエンサーを標的にするオンラインヘイトとハラスメントの構造

ISD Jordanが2026年4月公表。ヨルダンのInstagramで公人・インフルエンサーを標的とする約14,000コメントを12ヶ月間分析。ヘイトスピーチ6%・ハラスメント94%、標的の72%が女性。性的ハラスメントは100%女性向け。「ayb」概念と名誉規範がデジタル空間での組織的排除を正当化する構造を実証した。
偽情報の拡散

オーストラリア人権委員会『Equal Identities』——反トランス偽情報の構造、プラットフォーム劣化、そして立法的空白

オーストラリア人権委員会が2026年3月発行した168ページのレポート。97件の提出意見と縦断研究データを基に、反トランス偽情報を流布する極右・国家アクター(露・中)・LLMの役割、MetaとXのポリシー後退、eSafetyデータ(TGDの子の81%がサイバーいじめ経験)を記録。
情報操作

混沌を渡る:2026年のイスラム国オンライン生態系——ISD多プラットフォーム調査が示すモデレーション失敗の構造

ISD(英国非営利シンクタンク)のMoustafa Ayad研究部門長が2025年12月〜2026年1月にFacebook・TikTok・Instagram・WhatsApp・Telegram・Element・SimpleXにまたがる500アカウントを調査。IS支援エコシステムがプロフェッショナルモード・ゲーム化宣伝・暗号化アプリ移行を通じてモデレーションを構造的に回避する実態を分析した報告書。
AI

NATO StratCom COE「NextGen Information Environment」:AIポイズニング・ニューロ戦争・エージェント型情報戦という次世代脅威の地平

NATO StratCom COEが2026年2月公開。ケンブリッジ大学等での学際会合を経て策定。AIポイズニング・ニューロ戦争・エージェント型数学的情報戦という3つの新正面を特定。D-RAILフレームワーク活用とSino-literacy強化を含む政策提言13項目を収録。
AI

ISD「Tick Tock Traitor」:LLM二段階分類で解剖する米国公職者への暴力的言説の4年間

ISD-USが2026年2月公開。X・Reddit等5プラットフォームの80万件をGPT-4o二段階分類で分析。米国公職者への暴力的言説は4年間で241%増、共和党364%・民主党124%の党派格差。Trump単独で全体の47%。逮捕71件中組織的過激派関与は1.4%のみ。
ファクトチェック

Matryoshkaのオリンピック偽情報作戦:NewsGuardが記録したAI音声偽装と28件の虚偽報道

NewsGuardが記録したロシア影響作戦Matryoshkaの2026年冬季五輪キャンペーン。AI音声クローニングでCBC記者・IOC会長の声を偽造した28件の虚偽コンテンツが12日間でTelegram約200万ビュー、Pravdaネットワーク8言語に波及。11のAIチャットボット汚染テストも実施。
ヘイトスピーチ

ヨルダンのデジタル空間における宗教的排除言語の構造——ISD「Online Othering」レポート分析

ISDがEU資金援助のもとヨルダンのX・YouTubeで2024年9月〜2025年9月に収集した3,430件を分析。ヘイトスピーチ7.3%・エッジケース16%の内訳と、シーア派・ドゥルーズ派を主標的とする宗派的言説のパターン、地域紛争との時系列連動を実証的に記録したシリーズ第3弾レポートを紹介する。