偽情報対策全般

日本における死亡率増加とワクチン – データの誤解とナラティブの罠

はじめに 近年、COVID-19ワクチンに対する懸念を煽る報道が増えています。特に、Slay Newsのようなサイトでは「ワクチン接種が原因で死亡率が増加している」といった主張が目立ちますが、実際の統計データや日本の公的な健康報告と照らし合...
偽情報対策全般

ナラティブの具体例で見る「見方」の影響力

1.ナラティブが私たちの現実を形作る 私たちは日常生活の中で、ニュース、SNS、広告などさまざまな情報に触れています。その中には「ナラティブ」と呼ばれる、物事の「見方」や「価値観」が埋め込まれていることが多いです。ナラティブは、出来事や情報...
偽情報対策全般

「ナラティブ」とは何か?その役割と影響力について考える

1.ナラティブが私たちの見方を変える ニュース、SNS、広告など、私たちが日常的に触れる情報の中には、「ナラティブ」という特定の「見方」を埋め込んだメッセージが多く存在しています。このナラティブとは、単なる物語や説明を超え、出来事や情報に「...
偽情報対策全般

誤情報対策の課題と未来

現代社会において、誤情報の拡散は社会の信頼や民主主義の根幹に影響を及ぼしています。科学誌「Science」に掲載された「A Field’s Dilemmas」「You Won’t Believe This」「The Rumor Clinic...
ファクトチェック

ファクトとは 「年収の壁」103万円→178万円

先月の第50回衆議院選挙で与党が過半数を割り、政治の世界が慌ただしくなっています。国民民主党が提案する「103万円の壁問題」の解消に向けた基礎控除の引き上げ(103万円から178万円へ)が政策論議の焦点となっています。 この減税政策には「ば...
偽情報対策全般

ダークウェブと偽情報対策

ダークウェブが偽情報対策に与える影響 インターネットには、私たちが日々使っている一般のウェブサイトとは異なる、秘密のネットワーク「ダークウェブ」が存在します。ダークウェブは匿名性の高さから、正当な情報交換だけでなく、違法取引や偽情報の発信源...
偽情報対策全般

DISARMフレームワーク:影響操作を検出し、理解するための分析モデル

偽情報対策ではIT系での研究としては評価をしやすい情報の真偽判定が多く行われているが、偽情報への対策方法と効果で述べたように、さまざまな取り組みが必要です。 DISARM (Detecting Influence Operations Us...
偽情報対策全般

誤情報対策のための具体的な介入策とその効果

さまざまな偽情報やフェイクニュースが存在する中で、それにどのような対策を取ればいいのでしょうか。その対策を網羅的に調査した文書としてNature human behaviourの論文「Toolbox of individual-level ...
ファクトチェック

選挙とファクトチェックの難しさ

第50回衆議院選挙が終わりました。選挙でも多くの偽情報やフェイクニュースが流れました。その結果、さまざまなファクトチェックがされています。その中で、「【速報】 石破 総辞職へ」というのがありました。しかし、日本国憲法第七十条の規定により、総...
投資詐欺

Facebookの投資詐欺についてメタ社を提訴

メタ社を一斉提訴、SNS偽広告の被害者 全国5地裁 (2024.10.29) SNSでは詐欺につながると思われる投稿が多くあります。首都圏と関西地方などに住む計30の個人と法人で請求総額は計約4億3500万円。問題になってから、長い期間がか...